~ 認知症の理解 ~
認知症とは
認知症とは、脳の病気・障害などの原因によって認知機能が低下し、日常生活に支障が出ている状態を指します。病名ではなく、特有の症状や状態を総称する言葉です。
認知症のタイプは主に、以下の4つがあります。
・アルツハイマー型認知症
・レビー小体型認知症
・脳血管性認知症
・前頭側頭型認知症
アルツハイマー型認知症は、日本人では、最も多い認知症だと言われています。
「認知症」と「物忘れ」の違い
加齢による「物忘れ」は、認知症と同じ現象だと思われがちです。
しかし、物忘れと認知症では、現れる症状に大きな違いがあります。
物忘れの典型例は、「つい約束の時間を忘れてしまった」「爪切りをどこにしまったのか忘れた」など の自覚がある状態です。
一方、認知症の場合は「約束をしたこと」や「爪切りをしまったこと」自体を忘れてしまうため、認知症の場合は、本人に「忘れた」という自覚がありません。
このように、もの忘れが体験したことの一部のみを忘れるのに対して、認知症は体験したことそのものを忘れてしまうのです。
認知症の種類別で表れやすい症状
認知症の種類と、原因となっている脳の部位、現れやすい症状を一覧にしたものです。